「キャバレー」 みんな命を削ってる

3月 31st, 2009

「キャバレー」(DVD)
公開:1972年
本編:125分
制作国:アメリカ
監督:ボブ・フォッシー
原作:ジョー・マステロフ「キャバレー」、ジョン・ヴァン・ドルーテン「I AM CAMERA」、クリストファー・イシャーウッド:ストーリー集
撮影:ジェフリー・アンスワース
出演:ライザ・ミネリ、マイケル・ヨーク、ヘルムート・グリーム、ジョエル・グレイ


■あらすじ
ナチズムが台頭し始めた1930年のベルリン。スターを夢みるサリーは、キャバレーで歌い踊りながら人脈を広げ、芸を研いていた。そんなある日、部屋を探しにやって来た語学生ブライアンに出会い、恋に落ちる。サリーの世話で英語教師の仕事にあり付いたブライアンは徐々に自立し始め、恋と野心の狭間に揺れながらショウの世界に身を投じるサリーは、金持ちでハンサムな男爵に気持ちが逸れていった。二人の恋と戦時の陰鬱な空気を、ショウを通じてヴィヴィドに描いてゆく名作

■感想
キャバレーっつったら、キンキラキンのお姉ちゃんがセクシーに踊るトコロでしょ?
って感じになるんだけど。
本来はシャンソンやダンス・寸劇などを見せるレストランやクラブで、もちょっと真面目な場所らしい。
と、いうのがあって。
観ると、また一つ違って見えてくる。
メインは、サリーの視点で描かれたラブストーリー。
それに時代背景が加わって娯楽性が強くなった退廃的なキャバレーが、物語を象徴してゆく。
決してキレイな話しには終わらせない。
短いカットで深みが増してゆく。
いいなー、こういう映画。
ライザ・ミネリはCD(Flora the Red Menaceとか)で歌声聞いていたけど、やっぱ凄いわ。
こっちの方が断然好き。
演技も凄いキュート。
あのデカイ目。
その瞳の奥に、どこまでも何かありそう。
キャバレーで道化をやったジョエル・グレイ。
素晴らしいです。
何がって。
時代を嘲笑しながら迎合して。
あの芝居小屋で、そのすべてを魅せてくれるんですよ。
しかも、愛も自己愛もひっくるめて。
「If You Could See Her」を歌う彼には泣けてきます。
この二人はこの作品で、アカデミー主演女優・助演男優を受賞。
そりゃそうだ。
ライザ・ミネリはその後、薬に溺れたりなんだりで大変でしたが、ジョエル・グレイは地道に俳優を続けてます。
友人にブロードウェイミュージカル「Wicked」で「オズの魔法使い」をやってるよ、と聞いて凄く嬉しかった。
好きな作品だし。
1972年の受賞からここまで頑張ってくれて嬉しいのです。
賞とって消えてく名優は山ほどいるから。
これからも息長く頑張って欲しい。
映画にも出て~!!
と。
書き忘れそうになったけどボブ・フォッシー。
命を削って作品を生み出す貴方は、偉大なアーティストです。
ありがとう。


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     座右の銘は「虚心坦懐」。尊敬する人は「Michael Jackson」と「Robert Downey,Jr.」。自分の「ココロ動いた」ことを中心に綴っています。>> about

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